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シスタチンCとは

シスタチンCは、全身の細胞から一定の割合で作られている蛋白質です。クレアチニンと同様に、腎機能が悪くなると数値が上昇するため、腎機能を評価する検査(腎機能推定マーカー)として使われます。筋肉量・体格や体液量による変動を受けるクレアチニンと異なり、シスタチンCはより安定して腎機能を評価できると言われています(しかし、実際に定期測定してみると1割程度の数値変動は認めるため、やはり1回だけの測定で正しい判断はできません)。

シスタチンCの最大のメリットは、クレアチニンよりも早期の腎機能低下を検出できる点にあります。クレアチニンは腎機能が半分程度まで低下しないと明らかな数値上昇を認めないことが問題でした(ブラインド領域の存在)。シスタチンCにもブラインド領域はあるものの、腎機能が2割程度低下した時点で数値上昇を認めるため、シスタチンCが上昇していなければ、腎機能が概ね8割以上は残っている可能性が高いということになります。つまり、シスタチンCは健常~未病段階の腎機能を評価する検査としてクレアチニンよりも優れているのです。

過去に腎機能異常を指摘されたことが無い方において、年一回の健康診断で受けるならクレアチニンよりもシスタチンCが有用です。しかし、大変残念なことに、この検査の認知度が極めて低く、測定される機会がほとんどありません。当然のことですが、数値の上昇を把握するためには過去データが必要となります。腎機能をより正確に判断するために、腎機能が正常と思われる時期に(なるべく若いうち)、1度は測定しておくことが望ましいと言えるでしょう(ウロモジュリン測定のコンセプトと似ています)。

シスタチンCの正常基準値は検査センターごとに多少異なり、概ね、男性が0.6~0.9mg/L、女性が0.5~0.8mg/Lとなっています。腎機能を評価するにあたってはシスタチンC測定値ではなく、シスタチンC換算eGFR値を算出して評価しますので、シスタチンC自体の正常基準値にこだわる医学的な意義はありません。男女差はごくわずかのため、男女ともに共通正常基準値で問題はなく、弊社腎ドックにおけるシスタチンC正常基準値は男女ともに0.9mg/L未満としています。

​弊社の腎ドックではクレアチニン・シスタチンC・ウロモジュリンの3点測定を行います。その上で、結果の解釈につき、個別レポートを作成し返信しています。

<関連リンク>

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クレアチニンとは

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