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尿検査でわかること

尿蛋白(定性・定量)

血液が腎臓のフィルターでこされて作られたのが尿です。血液には豊富な蛋白質を含まれていますが、尿として排泄される蛋白質の量は1日0.1g以下と微量です。尿蛋白が一定基準値以上に検出されるということは腎臓のフィルター機能が弱っていることを意味します。また、このことから腎臓にかかっている負担を調べるきっかけを作ります。糖尿病、高血圧症や肥満症では尿蛋白が陽性となることがあります。

1日0.5~1.0g以上の蛋白が検出される場合には慢性糸球体腎炎の合併を示唆しますので専門医のいる病院で判断する必要があります。弊社では、尿潜血・尿蛋白陽性の方のうち弊社基準を超えた方には、腎ドック・アドバンスという無料の追加検査サービスも行っています。1日3.5g以上出ている場合にはネフローゼ症候群を強く疑います、すぐに病院を受診しましょう。

 

腎ドックでは定性検査と定量検査を同時に行います。濃い尿や、少量しか採尿できなかった場合、実際には陰性でも定性反応で陽性判定となってしまうことがあります(偽陽性)。定量検査を併せて行っておくとより正しい結果解釈に繋がります。

尿アルブミン(定量)

尿蛋白検査よりも微量な蛋白質(アルブミン)を検出する検査です。尿蛋白が出るようになるよりも早期から尿中に検出されるので、腎臓への負担をより早い時期から検出することが可能となります。糖尿病の腎合併症である糖尿病性腎症が進むと陽性になります。肥満・高血圧・喫煙習慣などでも基準値を超えることがあります。また、尿アルブミンが陽性となると将来の脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化合併症の発症リスクが格段に上がることが多くの臨床研究で示されていますので、この検査によって生活習慣を見直すきっかけが得られます。

アルブミンの尿中排泄量は正常で1日30mg以下であり、これを超えると陽性と判断されます。1日300mg以下の場合には糖尿病・高血圧の管理をしっかりすることで、また、肥満を解消することで腎臓への負担を軽減することが出来ると言われています。一方で、この時期に腎臓への負担軽減策が達成できないとアルブミン尿はさらに増え、不可逆的な腎機能障害に進行することになります。1日300mgを超えると正常域に戻すことはかなり困難で、ある一時期を越えると、次第に腎機能は低下傾向となってしまう場合があります。

 

なお、険診療では糖尿病患者さんにのみ測定が認められており、糖尿病がない方は原則検査を受けることができません。腎ドックは自由診療検査のため、保険診療の縛りは受けずに検査をお受けいただくことができます。

尿潜血(定性)・沈渣

いわゆる血尿で、尿中に赤血球があるかどうかを調べる検査です。尿は血液から作られます。血液中には大量の赤血球があります。腎臓に何らかの異常があると腎臓のフィルターから赤血球が漏れ出て尿中に検出されます。

若い患者さんで重要となるのがIgA腎症という腎炎です。発症から1~2年は微量の血尿のみ陽性で、放っておくと尿蛋白も陽性となり、その後次第に腎機能が悪化します。軽度の血尿は医療機関を受診しても経過観察と言われ、様子を見ているうちに腎機能が悪化してしまうということもけして稀ではありません。弊社では、尿潜血・尿蛋白陽性の方のうち弊社基準を超えた方には、腎ドック・アドバンスという無料の追加検査サービスも行っています。

また、尿路感染症、尿路結石症や泌尿器系がん疾患でも陽性となることがあります。尿検査だけでこれらの診断はつかないため、潜血反応が陽性であれば1度は内科もしくは泌尿器科への受診が望ましいと考えられます。

<関連リンク>

腎ドック・アドバンス

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