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腎ドック・アドバンス

尿検査で、血尿や蛋白尿が検出された場合に、慢性糸球体腎炎が疑われることがあります。弊社腎ドックでは、スタンダードプランをお選び頂いた方に限り、「腎ドック・アドバンス」として疾患感受性バイオマーカーの追加検査を準備しています。疾患感受性バイオマーカーとは、ある疾患を持つ患者さんの中で見つかることが多い生体内物質のことで、これを検出することによって、尿所見異常の原因を見つける手がかりの1つとなることが期待できます。検査は無料で行いますが検査の実施にあたり同意が必要となりますので内容をご確認の上、お申込みください。

慢性糸球体腎炎は包括概念で、その中に、IgA腎症や膜性腎症等が含まれています。慢性糸球体腎炎の中で最も症例数が多いのがIgA腎症で、続いて膜性腎症です。確定診断には腎生検という特殊検査が必要となります。1週間程度の入院を要する侵襲的な検査のため、尿所見異常が軽微なうちは、経過観察となる場合も少なくありません。経過観察中に腎機能が悪くなったり、治療のタイミングが遅れてしまうケースもあります。

腎生検を行うかどうかを悩んだ場合に、この疾患感受性バイオマーカー検査の結果がその判断材料として役立つことが期待できます(ただし、他の多くの検査同様、検査結果は絶対ではありません。腎生検の実施是非は最終的には担当医の経験と主観で判断されることが一般的です)。

なお、現在知られている慢性糸球体腎炎に関係する疾患感受性バイオマーカーのほとんどは保険収載されておらず、病院で受けることができません。弊社では、疾患の早期発見・早期介入の一助となるべく、必要とされる方に臨床的に有用と考えられる検査を届けることを社会的使命の1つと考えています。

腎ドック事業開始時点(2022年9月現在)では、IgA腎症の診断バイオマーカーであるGd-IgA1を準備しています。医学の進歩や動向にあわせて、弊社で取り扱う検査項目は変更していきます。

*IgA腎症に関する情報は他ウェブサイトをご覧ください。

検査の実施は、申し込み時点で検査を希望された方に限り、弊社で規定した基準を超えた方のみに実施します。検査実施判断と必要な疾患感受性バイオマーカーの種類は腎ドック専門の弊社にお任せいただきます。尿検査異常を認める方で、検査希望があっても、全例で行うわけではないこと、また、検査結果の返信には4週間程度かかることをご了承いただきます。

<関連リンク>

バイオマーカーとは

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