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ごあいさつ

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私は糖尿病医としてキャリアをスタートし、医師7年目より腎臓医として腎疾患を抱える患者さんを中心とした診療を行ってまいりました。

本来、腎臓にはとてもゆとりがあります。それでも、若くして腎臓を悪くしてしまい、将来に不安を抱えながら生活を送っている患者さんや、腎機能を全て使い切り、血液透析によって生命維持を図らざるを得なくなった患者さんをたくさん見てきました。もちろん、血液透析や腎移植といった腎代替療法が大変素晴らしい医療であることは言うに及びません。

私が考える腎疾患診療の難しさは、「慢性的に失われた機能は回復させることはできない」ことと、「加齢変化に伴う機能低下が避けられない」という2点に集約されます。当然ながら、個々によって、安定性~不安定性や強靭性~脆弱性、及び、老化速度が異なります。つまり、一人一人が自身の体の状態やライフスタイルに合わせて、腎機能という貯金を使い切らないように上手にやり繰りしていく必要があるのです。

ファイナンシャルプランナーはお金に関する専門家で、人生のどのフェイズにおいても良き相談役、伴走者として頼もしい味方になってくれます。腎臓に関してはどうでしょうか。慢性腎臓病患者数1300万人に対して、腎臓専門医は6000人弱しかいません。いざ病気になったら相談できる医師はいても、未病の段階から良き相談役や伴走者となってくれる腎臓専門医を見つけることはなかなか難しいと思われます。

私は腎臓専門医として基幹病院で常時300人程度の外来患者さんの診療にあたってきましたが、見方を変えれば、1人の腎臓専門医がサポートできるのはそれが限界です。腎臓病患者さんの診療に大きな充実感を感じながらも、私たちの外来に来る前にもう少し何かできたのではないかとずっと考えてきました。その結果、腎臓外来に辿り着かないように、また、辿り着くまでの時間を延長させることに従事する腎臓専門医になろうと考えるようになり、医師20年目となる2022年春、株式会社レノプロテクトを設立しました。

弊社は病院や診療所といった医療機関ではなく検体検査の会社です。自由意志に基づく検体検査の選択~受診~結果解釈を経て、ヘルスリテラシー向上を図る取り組みを進めていきます。受ける検査を自分で選べるのであれば、その検査への理解を深めようとするはずです。また、自発的に受けた検査であれば、その結果をより深く理解しようとするはずです。これを繰り返すことで、より不安のない未来に辿り着いて頂きたい。弊社サービスがそのようなきっかけになれば幸いです。

【資格】
医師、医学博士
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会 専門医・指導医
日本透析医学会 専門医
​産業医、日本医師会認定産業医
【所属学会】日本内科学会・日本腎臓学会・日本透析医学会・日本糖尿病学会
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