サービス内容
腎臓に特化した検査パッケージ
腎ドックのロゴは、株式会社レノプロテクトの登録商標です。
腎臓に特化した検査パッケージです。健康診断・人間ドックのオプション検査として行われることもあります。腎ドックは治療ではないため、これで腎臓が良くなることはありませんが、検体検査(採血・採尿)によって、腎臓の状態を詳しく調べ、皆さまが自分の腎臓の現状をしっかり把握をすることで、腎臓を守るための生活習慣の見直しや疾病管理目標の再認識に繋げます。
腎臓に心配がある方はもちろん、 自分は大丈夫!と思っている方や、通常の健康診断や人間ドックの結果報告書(検査測定値・正常基準値・短い定型コメント)では満足できない方や心配・疑問が払拭できない方にもお勧めします。スタンダードプランでは腎臓専門医へ質問をすることもできます。検査後に腎臓専門医に相談(オンライン・対面)することも可能です(相談サービスは別途有料)。
背景・検査の必要性
透析患者数は約35万人、それに関わる医療費は年間1兆5千億円と高額です。さらに、透析予備軍とも言える慢性腎臓病(CKD)患者数が約1300万人おり、慢性腎臓病への対策と対応が急務となっています。
近年、腎機能検査が健康診断で行われる機会が増えてきましたが、法定健診や特定健診の必須項目には未だに入っていません。そのため、異常を指摘された記憶がないという方の中には、そもそも検査を受けたことがないということも考えられます。特に個人事業主の方や、小規模事業者に勤務されている方はその可能性が十分にありますから、ぜひ健診項目の確認をしていただきたいと思います。
こんな方にオススメ
・自分の腎臓は大丈夫だと自信がある
・自分の腎臓に漠然とした心配や不安がある
・高血圧症・糖尿病・高尿酸血症の治療中
・痛風及び尿管結石症で痛い経験がある
・熱中症や脱水症で倒れたことがある
・妊娠高血圧症候群の既往がある
・体格がかなり大柄もしくはかなり小柄
・比較的短期間で体重の増減が激しい
・40歳以上で塩辛いものを好む
・多い発汗を伴うスポーツの習慣がある
・荷重型の筋トレを行っている
・たくさん汗をかいた後のお酒が好き
・長期に渡る喫煙習慣がある
・生活が不規則で体の負担を感じている
・職業柄、就業中の水分摂取を控えている
腎機能検査とはどのようなものか
\ 血液検査でチェック /
一般的な腎機能検査では、クレアチニンという血液検査が行われます。とても有用な検査ですが、腎機能が約半分まで低下しないと機能低下の検出が難しいという弱点があります(この検査限界をブラインド領域と言います)。つまり、毎年健康診断を受けていても、クレアチニンで初めて異常を認識した時点で腎機能は半分ということが起こりえます。
腎臓病の多くは無症状であり、「症状なし=異常なし」ではありません。また、腎機能は加齢とともに低下し、失った機能は回復しません。だからこそ、未病であっても定期的な現状把握が望まれるのです。そして、未病段階には未病の評価に強い検査を選択する必要があります。
十分な状態把握のためには1つより複数の検査で評価する方が情報量が多くなり、より正確となります。健康診断の肝機能検査ではAST・ALT・γGTPが測定されますし、貧血、脂質異常症や糖尿病も複数項目で評価するのはそのためです。そこで、この腎ドックでは3つの検査での評価を基本としました。それぞれの検査の利点を生かし、欠点を補完することで、より正しい評価に近づくことができます。
・クレアチニン
腎機能が6割未満(eGFR60未満)が慢性腎臓病の診断基準となります。腎機能が約半分低下すると数値上昇を示すクレアチニンは、慢性腎臓病を診断するための検査です。クレアチニン値が正常基準値以内は、慢性腎臓病が積極的に疑われなかったとしても、腎機能正常と必ずしもイコールではありません。また、測定値が筋肉量に依存するので、標準体重から乖離した方では正しい評価が難しい場合があります。
・シスタチンC
腎機能が約2~3割低下すると数値上昇を示すシスタチンCは、未病段階の診断を得意とする検査です。なるべく若い時に初回測定しておき、その数値と比べて数値上昇がなければ腎機能は7~8割以上保たれていると判断できます。クレアチニンのように筋肉量に依存しない点に強みがあることも特徴の1つです。
・ウロモジュリン
腎機能の余力を数値化し、その推移を評価することに強みがある検査です。クレアチニンやシスタチンCのようなeGFR値の計算を要さず、測定値から直感的に腎機能の変化を把握できる点に強みがあります。個々における腎機能の推移を評価する目的で使用するため、正常基準値と病的基準値の設定はありませんが、腎機能にゆとりがある人では200ng/mL以上、120~130ng/mL未満は慢性腎臓病(eGFR60未満)を示唆します。
検査プラン
腎ドックに、3つのプランを準備しました。
初めての方は、まるっと調べて把握できる【スタンダード】をお勧めします。検査項目は腎臓専門外来での初期スクリーニング検査をイメージしていますので、特殊な腎疾患が疑われる場合を除き、基幹病院の腎臓専門外来で受ける検体検査とさほど遜色のない十分な情報が得られます。腎臓専門外来であっても滅多に行われることのない24時間クレアチニンクリアランス検査や、保険未収載のため通常は行われることのない慢性糸球体腎炎の特殊検査が無料オプション検査として含まれており検査内容が充実しています。さらに、専門医に質問・相談ができるサービスも含まれています。
2回目以降は簡易的な【エントリー】でも良いと思います。あなたの腎機能を3つの検査で評価します。【ウロモジュリン】は株式会社レノプロテクトで開発した検査です。腎機能の余力を数値化し、腎機能の推移の評価に適しています。詳細は「ウロモジュリン」のページをぜひご一読ください。なお、ウロモジュリンは全てのプランに入っています。
検査項目の詳細を見る
・クレアチニン
・クレアチニン換算eGFR
・シスタチンC
・シスタチンC換算eGFR
・ウロモジュリン
・尿素窒素
・尿蛋白 (定性・定量)
・尿潜血 (定性・定量)
・尿アルブミン (定量)
・尿中クレアチニン
・尿中尿素窒素
・1日塩分摂取量(推定・定量)
【無料オプション】
・24時間クレアチニンクリアランス
・疾患感受性バイオマーカー(該当者のみ)
腎ドックのメリット
以下の特徴があります(プランによって内容に差があります)。
・検査項目が多くより詳しく知ることができます。
・無料のオプション検査が受けられます。
・新しい腎機能検査ウロモジュリンを測定します。
・一般的な健康診断では不十分な健康~未病段階の評価も試みます。
・リピーターには時系列データの解釈についても解説します。
・腎臓専門医が結果報告書を個別作成します。
・腎臓専門医が質問や相談にお応えします。
検査の受け方
検体検査(採血・採尿)を行います。健康診断や人間ドックではオプション検査として受けられます。検査に食事止めや制限は不要ですので当日受付で検査できます。
(蓄尿検査を行う場合には予約検査となります)
検査費用
各医療機関にお問い合わせください。
保険証が使えない自由診療検査です。
結果報告書イメージ
スタンダードプランの結果報告書(サンプル)です。
裏面には、質問にお答えするコーナーもあります。
実物はサンプルと異なることがあります。
また、デザインや内容の変更は予告なく行います。
検査後の相談について
さらに詳しく知りたい場合や相談したいことがある場合は、腎臓専門医に直接ご相談いただけます(有料、腎ドック受診者には特別価格あり)。詳しくは、こちらをご確認ください。
その他
*腎ドックでは泌尿器系がん疾患(前立腺がん・膀胱がん・尿管がん・腎細胞がん)のスクリーニング検査には対応しておりません。
*受診される医療機関によって受けられるプランや、検査項目が異なることがあります。申し込み前に内容をご確認ください。
*すでに腎臓病の診断を受けている方でも受けられますが、まずは担当医とよくご相談ください。
*現在、弊社腎ドックを受けられる医療機関が少なくご迷惑おかけしております。医療機関でなくとも受けられる方法も提案できます。検査をご希望の方は、お問い合わせフォームからご相談ください。
【医療機関様へ】
弊社腎ドックの採用をご希望でしたら、お問い合わせフォームからご連絡お待ちしております。
(腎ドックのチラシはこちら)
<関連リンク>
・ウロモジュリン
・24時間クレアチニンクリアランス(無料オプション)
・腎ドック・アドバンス(無料オプション)