top of page
臼井亮介

24時間クレアチニンクリアランス

更新日:10月3日


 レノプロテクト腎ドックでは、腎機能を実測するクレアチニン・クリアランス検査をオプション検査として扱っています。

 現在の保険診療で真の腎機能を計測するためには、イヌリン・クリアランスという検査が必要です。しかし、検査自体が複雑で、腎臓専門医がいる病院でもほとんど実施されていないのが現状です。クレアチニン・クリアランス検査は、蓄尿を要するもののイヌリン・クリアランス検査よりも簡易的に行えるため有用な実測検査です。なお、現在、クレアチニン・クリアランス検査は保険収載から外れているため、通常の保険診療内で行うためには病院の理解と協力が必要となっています(検査はできますが、検査費用を算定することができません)。

 健康診断の前日からご自宅で24時間に渡り、尿をためていただく必要がありますが、通常行われている推定値ではなく実測してみたいという方に無料オプションという形で検査を提供しています。尿をためるバッグは、受診される医療機関(もしくは弊社から郵送)で受け取っていただく必要があります。そのため、当日申し込みでは行うことはできません。

 クレアチニン・クリアランス値は、真の腎機能(イヌリン・クリアランス検査によって出された測定値)より2~3割数値が高くでます(腎機能がよく見えます)。腎不全患者ではさらに高くなり、真の腎機能より2倍未満程度は高く出てしまいます。それであっても、現在の臨床ではeGFRによる推定値でしか評価されませんから、実測値を見てみることには一定の価値があるでしょう。特に、若い方や体格の大きい方でクレアチニン値が少し高めに出やすい方にはお勧めします。



<概略>

  24時間にわたり尿を捨てずにため、1日で尿中に排泄されたクレアチニン量から腎機能を測定する検査です。


<準備>

  尿を溜めるためのバッグ(貯尿バッグ)を受診する医療施設から受け取ります。

  *貯尿バッグを保持するための器具はご自身で準備して頂きます。一般的にはトイ

   レットペーパーホルダーなどに引っ掛けて使用することができますが、尿量分の 

   重さがかかりますので重さに耐えられるかどうかは必ず受診者各自で十分にご確

   認のうえ、ご使用ください。重さに耐えきれずに破損しても、また、その際の尿

   によるトイレ汚染が生じても、弊社は一切の責任は負いかねます。


<方法>下の図もご参照ください。

 

1.健康診断の受診前日の朝、起床時に排尿します(この尿は捨てます)。

  図では7時としていますが、受診当日の起床時刻から決めてください。

2.その後の排尿は全て貯尿バッグにためていきます。

  貯尿量は1500~2000mLを目安にためてください(一般的に、1日の排尿回数は5~7回、1日の尿量は1000~1500mL程度と言われていますので蓄尿の参考としてください。蓄尿量は1500~2000(mL/日)を目標として飲水量の調整を試みてください。なお、貯尿バッグの容量は2500mLとなっています。水分の取りすぎで溢れないように飲水量を調整してください。

3.夜間尿があれば、それも貯尿バッグにためてください。

  破棄しないようにご注意ください。

4.健康診断受診当日、前日の起床時排尿時と同時刻に排尿し貯尿バッグにためます。

  ここまでで蓄尿は終了です。

5.バッグにたまった尿量をカウントします。

  50mL単位ぐらいまで目盛りを読んでください(1650mLなど)。

6.尿量測定後、貯尿バッグから約10mLの尿をすくい取って医療施設に持参してください。

7.来院後採血を行い終了です。




注)医療機関との契約によっては、検査できないことがあります。予めご了承ください。

閲覧数:6回

最新記事

すべて表示

Gd-IgA1

Comments


bottom of page