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serum uromodulin measurement

血中ウロモジュリン

血中ウロモジュリン測定に興味を持っていただきましてありがとうございます。

血中ウロモジュリン測定はこれまでにない腎臓評価方法を提案する新しい検査です。弊社で使用している血中ウロモジュリン測定ELISAキットは弊社代表臼井亮介が研究開発したオリジナル製品です。現在、血中ウロモジュリン測定用のELISAキットは複数の国で製造・販売されていますが、2026年1月時点で国内産は当社製品のみです。


ウロモジュリンに関する論文はすでに約2,000本にのぼり、科学的根拠は豊富です。しかし、日本からの報告は極めて少なく、バイオマーカーとしての活用も広がっていません。日本語での情報は限られているため、ウロモジュリンの基礎から臨床応用まで、わかりやすくご紹介します。

血中ウロモジュリン:時を刻む検査
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血中ウロモジュリンの特徴

・機能ネフロン量(functioning nephron mass)を評価するという新しい概念

・腎臓の予備力(renal reserve)や生命力を見える化

・定期測定により、腎臓の加齢変化(エイジング)を数値評価

・急性間質性腎炎や尿細管障害の診断補助マーカー(血液検査では初)

・ハードエンドポイント寄与マーカーとしてのエビデンス

機能ネフロン量を評価するという新しい概念

ウロモジュリンは尿細管上皮細胞でのみ産生さる臓器特異性の極めて高いタンパク質です。そのほぼ全量が尿中に排泄されますが、ごく一部が血中に移行します。血中ウロモジュリン濃度とeGFR値は高い正の相関関係(r=0.8~0.9)を持つことが複数の研究で報告されています(下図参照)。ただし、ウロモジュリンの分子量は約85kDaと大きく、糸球体フィルターを通過しないため、本来は糸球体ろ過量(GFR)の直接的な指標とはなりません。そのため、ウロモジュリン研究者の間では、「血中ウロモジュリンは機能ネフロン量を反映する指標」という共通認識が広がっています。

機能ネフロン量(functioning nephron mass)とは、腎臓で尿を生成・ろ過する最小単位である「ネフロン」のうち、実際に働いている数(機能的質量)を指します。健康な成人は左右の腎臓にそれぞれ100万個、計200万個のネフロンを持つとされていますが、実はこの数には30~50%に及ぶ大きな個体差があることが知られるようになりました。

 

そして、加齢や高血圧症、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)により減少し、機能を失ったネフロンが回復することはありません。機能ネフロン量の低下は残存するネフロンの過重労働(糸球体過剰ろ過)を招き、さらなる腎機能低下の悪循環につながるため、その維持が腎不全予防に大変重要と考えられています。現在、ネフロン数を調べる検査方法は確立していませんが、血中ウロモジュリンは機能ネフロン量を反映する検査として期待されています。

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腎臓の予備力(renal reserve)や生命力を見える化

クレアチニンとシスタチンCは腎機能の低下をスクリーニングする検査ですから、これらが正常範囲内にあっても腎臓が健康であるとは限りません。一方、血中ウロモジュリンは機能ネフロン量を反映し、腎臓の“予備力”を評価できる指標です。つまり、腎臓の健全性や生命力を数値で“見える化”することが可能になります。


近年のネフロン数に関する研究では、日本人のネフロン数は欧米人よりも30%以上少ないことが報告されたり、早産児や低出生体重児ではネフロンの成熟に影響が及ぶことでネフロン数が少ないことも報告されています。未来の医療では個々のネフロン数や機能ネフロン量に応じた生活指導や治療戦略が重要になる可能性が十分に考えられると思います。

腎臓の加齢変化(エイジング)を評価

腎機能は年齢とともに緩やかに低下していきます。血中ウロモジュリン濃度は若く健康なときに最も高く、加齢とともに徐々に低下していきます。いまや数千もの検体検査が行える時代ですが、臓器機能を反映する検査項目で、臓器機能が若く健康なときに検査値が高く、臓器機能の低下に伴って検査値が低下する検査項目はほとんどありません。

医学研究において、慢性腎臓病は老化加速モデルと認識されていることからも、腎臓は老化に大きな関わりを持っています。ウロモジュリンによって腎臓の加齢変化(エイジング)を定期的に、かつ、定量的にモニタリングすることで、治療戦略の立案やアンチエイジングの取り組みの指標として活用することが期待されます。

急性間質性腎炎や尿細管障害の診断補助マーカー

(血液検査では初)

急性腎障害(AKI)は発生頻度が高く、後遺症や再発のリスクも高い重要な病態です。薬剤が原因となるAKIである薬剤性腎障害は、ポリファーマシー(多剤服用)が進む現代医療において避けがたく、特に注意を要する課題となっています。

薬剤性腎障害の中でも、急性間質性腎炎や尿細管障害は、たとえ腎臓専門医であっても診断が難しいことで有名です。2024年から2025年にかけて社会問題となった紅麹サプリメントによる腎障害の多くが、後の詳細な検討により急性間質性腎炎であったことが明らかになりました。この事例では、同サプリメントによる数名の薬剤性腎障害が報告されたことをきっかけに、多くの利用者が医療機関を受診し、最終的に100名を超える被害が確認されました。

 

注目すべきは、急性腎障害という緊急性の高い病態であるにもかかわらず、受診時点でほとんどの患者が無症状であり、すでに通院中であった方も少なくなかったことです。これは、間質性腎炎型の薬剤性腎障害は、利用者自身が気付くことがほぼない上、医師も臨床的に強く疑わなければ見逃されやすいことを改めて認識させられます。

従来の尿細管障害マーカー(α1-MG、β2-MG、NAG、L-FABP、NGALなど)は、感度・特異度の点で限界があり、日常診療におけるAKIの病態把握・鑑別診断には必ずしも有用とは言えません。こうした中、私たちは急性間質性腎炎や尿細管障害の病態において、血中ウロモジュリン濃度が急上昇することを報告しました。これは、血液検査として初めて、これらの病態に対する診断補助マーカーとなる可能性を示す重要な知見です。ウロモジュリンの定期測定により、もっとも避けるべき薬害のひとつ、急性間質性腎炎の早期発見が叶うかもしれません。

ハードエンドポイント寄与マーカーとしてのエビデンス

慢性腎臓病(CKD)は、透析ばかりが注目されがちですが、透析導入よりも前に死亡するリスクが高いことが知られています。つまり、CKD自体が生命予後に大きく関与する疾患なのです。


2017年に発表された研究では、心臓カテーテル検査を受けた患者を対象に、血中ウロモジュリン濃度と死亡率の関連が解析され、濃度が低い群で有意に予後が悪いことが示されました。注目すべきは、この結果がeGFRで調整した後でも有意だった点です。このように、血中ウロモジュリンは生命予後を予測する“ハードエンドポイント寄与マーカー”としての可能性を秘めています。

■ コラム・・・コラムもぜひご参照ください。

ウロモジュリン

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