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尿潜血

  • 執筆者の写真: 臼井亮介
    臼井亮介
  • 2025年9月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:5 日前


 こんにちは。株式会社レノプロテクト代表の臼井亮介です(日本腎臓学会専門医・指導医)。

 尿検査で重要な項目は尿蛋白と尿潜血です。ここでは尿潜血(血尿)について分かりやすく解説していきます。



尿潜血


 尿潜血反応検査は、尿に血液が混じっていないかを調べる検査です。尿潜血陽性はなんとと健康診断受診者の5~10%に見られるよくある検査異常です。血液中の赤血球が腎臓のフィルター(糸球体)をすり抜けて尿中に出てくると、尿潜血が陽性になることがあります。ただし、血尿の原因は腎臓だけではありません。尿路感染症、尿路結石、膀胱や前立腺の腫瘍など、泌尿器系の疾患によるものが多く、むしろ腎臓以外の原因の方が一般的です。出血と考えると痛そうに感じるかもしれませんが、基本的には無症状ですから、「症状がないから様子見」はお勧めしません。


 軽微な血尿では、病院を受診しても原因が特定できないこともあります。しかし、膀胱がん・腎臓がん・前立腺がんなどの泌尿器系の悪性腫瘍が背景にあることもあるため、たとえ軽微であっても、自覚症状がなくても再検査や精密検査を受けることが重要です。


 また、血尿には顕微鏡的血尿(顕微鏡で見ないと分からないレベルの血尿)と肉眼的血尿(目で見てわかる真っ赤もしくは、褐色やコーラ色の尿)の2つに大別されます。次にこれらについて解説を続けます。



肉眼的血尿


 肉眼的血尿とは、検査を受けるまでもなく、目で見て分かるほど尿が赤く染まる状態を指します。尿路系の疾患が原因となる場合と、腎臓病が原因となる場合で、色調が大きく異なることも特徴です。前者の場合は、いわゆる血の色である「真っ赤」や「薄いピンク」、後者の場合には「コーラ色」や「褐色」になります。


◆ 尿路系の代表的な疾患

  • 尿路感染症(膀胱炎など)

  • 尿路結石

  • 腫瘍(膀胱がん・腎がん・前立腺がんなど)

  • 外傷や手術後の出血

◆ 腎臓病

  • IgA腎症

  • 急性糸球体腎炎



顕微鏡的血尿:IgA腎症に注意


 血尿が腎臓由来である場合、特に注意すべき疾患のひとつがIgA腎症(アイジーエーじんしょう)です。若年層に多く、初期はごく軽微な血尿しか見られないため、見過ごされがちです。しかし、時間経過とともに尿蛋白が出現し、腎機能が徐々に低下することがあります。


 腎生検という検査(入院が必要)でしか診断がつかないこともあり、尿検査異常が軽微なうちは「様子を見ましょう」と言われることも多いです。ただ、この経過観察中に悪化するケースも少なくありません。腎生検の必要性やタイミングは専門医しか計れませんが、国が認める難病であり、健康診断などで尿潜血反応陽性となりがちの方は、一度はIgA腎症について情報収集をお勧めします。


 株式会社レノプロテクトの腎ドックでは、尿所見からIgA腎症が疑われる場合、無料の追加検査「腎ドック・アドバンス」をご案内しています。ご希望の方には、IgA腎症の診断補助となるGd-IgA1検査も実施しています。詳しくは、こちらのコラムもぜひご覧ください。



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